献本いただきました〜。
というわけで、感想を書きます。
前作は「モラハラ夫」がテーマでしたが、今作は「離婚した父親」がテーマです。
横暴で家族に暴言ばかりのモラハラが原因で離婚した「鳥羽さん」という男性とその娘が主人公です。
鳥羽さんは加害的な自分を反省して、同じく離婚した男性3人でルームシェアをして暮らしています。職場でも部下への態度を改めていい上司になっている。
でも娘には心から憎まれていて…。
というお話です。
この世にモラハラで離婚した家庭の話しはたくさんありますが、離婚後の男性がどうなるのか…というのは少ないような気がします。
孤独に死んでくれ! と、溜飲を下げるようなパターンだったり、再婚してまた同じことを繰り返す、結局変わらない…みたいな諦めパターンなんかもよく見る気がします。
鳥羽さんは反省して自己回復へ順調に進んでいる、ある意味「新しいパターン」です。
でも娘さんは過去に囚われまくっている。
最終的に各々が幸せに向かうというお話なんですけど、途中で私は「いいから! 奈月ちゃん! はよカウンセリング行って!!!」って思いました。
娘サイドからは「父親を許す、許さない」みたいなことがテーマになっているんですが、被害体験が自分を追い詰めて加害的な行動にもつながっている。
人との関係でも不安定なところがあり、気分の浮き沈みが大きい。
自分でも自覚して苦しんでいるので、はよプロの助けを借りて…って思いました。
ちなみに我が家のお父さんですが、キレやすいことが大問題でしたが、この漫画みたいに離婚後親子断絶というわけではありません。
我が家はうちの子のお兄ちゃんとお姉ちゃんとも交流があって、ふたりとも成人した後も結構頻繁にやりとりがあります。
んですけど…!
やっぱり、全く問題がないわけじゃない。
父親と子の関係というのは、難しいな…と。
お兄ちゃん、お姉ちゃんとお父さんの関係についても私の著作「子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!」の中でも触れています。お兄ちゃんとお姉ちゃんにとっても「キレるお父さん」は怖い存在でした。
我が家のケースでは離れて暮らしていたからこそ、というのもあるのですが大人になった子と親の関係については改めて信頼関係を構築しないといけないなと感じています。
私にとっての親子関係においての理想というのは
「親のことが過度に嫌いでも好きでもない、フラットな気持ちで自然に話せる」
状況だと思っています。
怖がる、憎む、怒りをかかえる、みたいなネガティブ状態もダメなんですが
尊敬しすぎる、依存する、評価をおもねる、みたいにべったりなのもダメだと思っています。
でもそれって、実は親が「離婚」してるかどうかはあまり関係ないのかもしれない。
親が結婚してたとしても「毒親」問題はあるので。
「父親の変容」についての物語はまだまだ少なくて、このマンガは一つの「希望のあるロールモデル」になるんじゃないかなと思いました。
私は「思考もコミュニケーションも練習すれば変われる」と思っています。
コミュニケーションや思考って「性格」だと思われていて、「人間性」として語られやすいんですが、実は育ってきた環境で「学習」した結果でしかないんですよね。
だから、別の学習をすれば変わるんです。
今の行動がおかしくて自分やその周りの人がちが傷つき、不幸せになるのなら、別の方法を学んで練習して身につけたらいい。
性格、人格の問題だと思うから「今更変われない」と思っちゃう。
テクニック、手法の問題だと思えば身につけることができるかもしれないと思えるかもしれない。
我が家は私がパートナーの加害的な行動を話し合いで改善する方向にもっていけた(と言えば聞こえはいいですが…論破…または論でボコボコに…)のですが、こちらのシリーズで何度も書かれているように「モラハラ被害を受けた側が、加害者の変容の責任を負う必要はない」というのは、この話しをするときに必ず言っておきたいと思います。
お互いバラバラに幸せになっていい。
でも、一緒に幸せになりたいなら、その時は一緒に頑張って変わろう。
そういう気持ちになれるのがいいなと思います。
お試し読み
「99%離婚~離婚した毒父は変われるか」
— 龍たまこ@4/2新刊出ますよ〜! (@ryutamako) 2024年4月2日
試し読み(1/6) pic.twitter.com/qjkvHZoEIn
思い出したように私のマンガも読んでクレメンス
男性はなぜ自分の気持ちを言葉にできないの?#マンガの読めるハッシュタグ
— 水谷さるころ/「子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!」発売中 (@m_salucoro) 2022年12月6日
(1/3) pic.twitter.com/UMDCBoo0cp
お試し読みで読めない後半に「大きくなった子どもと、怖かったお父さんの関係」の話しもありますのでぜひ読んでね。
でもうちも結局マンガに書いたところでハッピーエンドじゃなくて、全然問題は続行中なんですよね…。それでも、ずっと信頼関係構築のためにずっと努力しないといけない。それが人生なんだよな〜と思っています。
お知らせ
yonpoさんがデザフェス出展しますー!
私のグッズも販売予定なので、ぜひぜひみなさまチェックしてください
文庫サイズのブックカバーもありますよ!(お薬手帳カバーにも最適)
【デザフェス59 G83,84,85】
— yonpo 【デザフェス59/G83,84,85】 (@yonpo_tama) 2024年4月4日
久々のデザフェスは@nimiemwfs4l と合同出店です。
yonpo側ブースでは両日とも13時過ぎから姫乃たまさん@himeeenoがスタッフとして参加してくださいます!
yonpo商品お買い上げでオリジナル栞や姫乃たまチェキ購入特典もありますよー! pic.twitter.com/C9BiNVcMrs
KIDSNA STYLEさんでコメントしています。
事実婚について当事者としてコメントしています!
https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-column-240315-81978935
KIDSNA STYLEさんの連載3月のマンガです。
子どもが「嘘つく」状況はもしかして親が作ってない? という話しです。もちろん状況にもよるし全部そうとは言えないけど「嘘ついた!」という前に考えてみてもいいのかも。
https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-comic-240305-49497346
突然のLINEスタンプ発売 メンタルゴリラスタンプ新発売!
私をよく知る人には大好評!
「さるころの真の姿」と評判のメンタルゴリラスタンプだよ!
久しぶりにLINEのスタンプを作りました…。カウンセリングに言って「こういう人はほとんどいません」と言われて、「この森にゴリラはいない」と言われた孤独なゴリラみたいな気分になった私のためのスタンプです。夫に「痛みを感じないモンスターみたいだよね」と言われた私ですが、傷つくし、悲しいし、怒ったりするよ。みたいな感じで、たぶん全然需要ないと思うんですけど、作ったんで…よかったら使ってください。
ハピママ連載「妻目線・夫目線でみてみる夫婦の事情」
「子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!」の関連まとめ記事はこちら!
夫婦で合計3回も骨髄提供した我々。
ウィズニュースさんでインタビューしてもらいました。夫婦揃って「興味本位」「面白半分」で骨髄ドナーになった話をしています。若者のみなさん、我々はそろそろ引退なので勇者にエントリーして選ばれし勇者になって冒険に出てみませんか!
さるころの旅ログ
宇宙一わかりやすいシリーズが改訂して新装丁版が発売されました!
さるころの古墳情報は全部こちら!
古墳のマンガとかグッズとかいっぱいあります!
読んで! そして買って!
アニメも見てね!!!
情報をまとめました…!
骨髄ドナー情報は全部こちら!
マイル日記LINEスタンプ&さるころLINEスタンプ
近著リストです
お知らせ用ブログ/長文コラムブログ